SONY WALKMAN NW-ZX300はバランス出力を使わないと真の価値が発揮できません。


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デファクトスタンダードとなっている2.5mm 4極を採用せず、JEITAが規格化した4.4mm 5極プラグジャックをソニーが率先して推し進めています。
すでにあるインターフェースを採用しないところが良くも悪くもソニーらしい。


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事実上のデファクトとなっている2.5mm 4極プラグ(上)と4.4mm 5極プラグ(下)の比較。
圧倒的にサイズが違います。モバイル用とするならば短く細い2.5mm 4極がいいのでしょう。しかし2.5mmプラグの強度面の不安は多くの人が抱いているところです。実際に強度不足で曲がったり折れたりという事故も多く起きているようです。


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イヤホンプラグとしては誰もが一番多く目にする3.5mmプラグ(上)との比較。
3.5mmプラグになると強度面の不安はかなり払拭されると思いますが、それでも4.4mmプラグのゴツさが目立ちます。プラグが太いので機器側のジャックパーツも大きく、それなりの実装スペースが必要になり、結果としてDAPも大きくなってしまいます。
しかし4.4mmプラグを使ってみて、この安心感、抜き差しした時の信頼感は抜群だと思いました。
今後どれだけのメーカーが追随するかはわかりませんが、ぜひイヤホン、ヘッドホンの統一規格として普及して欲しいと思います。


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大型ヘッドホン用として古くから存在する6.3mmフォーンプラグ(上)と比べるとこんな感じ。
さすがに6.3mmプラグをDAP用にするのは無理があり、こうしていろんなサイズのプラグと比較してみると4.4mmで5極というのは汎用性を考えるといいところをついてきているのかもしれません。
特に3.5mmはマイク付きやらリモコン付きやらGND分離やらと、見た目が同じで機能が違う4極プラグが増えてしまって混乱してますから。


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目下絶賛愛用中のbeyerdaynamic XELENTO REMOTEを4.4mm 5極バランスケーブルに交換しました。
4.4mm 5極プラグの市販ケーブルとして最廉価クラスと思われるraduis 無酸素銅 MMCXコネクタケーブルです。
線材はごく普通の4N OFC 8芯編み込みケーブルで素直な音質のケーブル。細くて取り回しも良好。


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ところでソニーWALKMANといえば、インターフェースはやっぱりソニー独自のWM-PORTです。
これ、今でも意固地なまでに使い続けてますが、いい加減に負けを認めて汎用のUSB-CかUSB-Micro Bに改めてほしいです。
WM-PORTである意味が皆無ですからね。
ユーザーサイドとしては余計なケーブルや変換コネクタなどを用意しなければなりませんし。