SONY WALKMAN NW-ZX300はここ数年で買ったDAPの中でもっとも満足してます。


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対応ファイル形式が幅広く、MQA含めて13形式が再生可能です。
ビットレートもPCM系(WAV)で384KHz/32bitまで、DSDはPCM変換ではなく11.2MHzまでネイティブ再生が可能(バランス接続時のみ)と、現時点で再生できない音源ファイルはないといえる万全な仕様です。
WALKMANといえばアンプ出力が少々弱かったのですが、WM1以降のモデルは不満を感じずに済む程度にパワーアップしてきており、ZX300もイヤホンで聴くのであれば全く問題なく素晴らしい音で楽しめます。
ソニーの音は無色透明というより適度な味付けがされた聴き心地のよい音に意図的に盛られているので、それが受け入れられない人にはたぶんダメなんでしょう。実は私もそういう一人です。
ただ、以前ほどそういう色付けが少なくなり、誰が聴いても「あ、いい音」と感じさせる計算された音になったなぁと感じます。
ボンボンなソニーサウンドが苦手な人も最新のソニーサウンドは気に入るかもしれません。
非ハイレゾ音源をストレッチするDSEE HXは単純な高域補完ではないようで、効果はかなり控えめながら確かに高域の伸びる感じがありますし、静寂際の消え入り方がアップしているようにも思えます。
でも私には臨場感というか目の前の定位感というか、少し生々しさが削られるように聴こえるので悩んだ末にOFFで使っています。
DCフェーズリニアライザーは低域の位相特性をアナログアンプに近づける機能というもの。ON/OFFを繰り返して比較すると、ONのほうが低域の押しが弱くなるようです。ソースによって相性があるということらしいのですが、毎回聴き比べるわけにはいかないのでこの機能もOFFにしてます。
イコライザー系はもともと弄らない派なのでOFF。
ということでDSP関係はすべてストレートな設定です。
汎用のDACやOPAMPを使わず、S-MASTER HXという専用LSIを開発しているのも大陸製や半島製DAPにない大きな特徴です。絶対的な有意差はわかりません。しかしバッテリーの持ちの良さはやはり便利ですし、発熱も少なめですし、WALKMANらしい音を実現するために確かに有利なポイントになってるなという感想です。
私はほとんど使用することがないbluetoothに関しては、LDACに加えてaptxにも対応するなど、ワイヤレス運用においてもできるだけ高音質なコーデックが使えます。
近年ユーザーが増えてこれからの音楽鑑賞の主流になりそうなストリーミング再生は全くできない一方で、内蔵メモリーやSDXCメモリーカードに保存したローカル音源だけを再生するオーディオプレイヤーとして、NW-ZX300はかなりまとまりが良く、ハードやソフトで出し惜しみが全くなく、この価格クラスというジャンルを無視してもかなり上位に位置する一台になっています。


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4.4mmプラグのヘッドホンケーブルが手元にないので3.5mmアンバランス出力にbeyerdynamic DT1990PROを繋いでみました。
ZX300の出力をハイゲインモードに切り替えても、さすがに鳴らしやすいほうではないヘッドホンを十分にドライブすることはできずものすごくチープな音として聴こえます。
より出力があるバランス出力側ならもう少し余裕があるかもしれません。でもハイインピーダンスヘッドホン直結はちょっと厳しい感じがします。
どうしても使いたければ素直にヘッドホンアンプを外付けしたほうがよさそうです。