おおげさなものではありませんが、今回の自宅新築に際してのコンセプトは「安心して住める家」です。
我々夫婦にとっては次の家が終の住処になることは間違いありません。年齢的にも何かと不安がありますし、自然災害だってとにかく心配。



15CB34AE-3E61-494A-AD1D-F8FD65382DAC
中でも地震に対する不安は最も強いです。
今までの家は耐震性に関して不安が多い家でした。単に家が古くなったというだけでなく、このままあと25年住み続ける気になれなかったのです。
今度こそできる限りのことはしたいけど、かけられる費用は限りなく少ないのです。
この状況でまずできることは建物の形状をシンプルにすることです。
真四角の箱形が構造上もっとも地震に強いことは自明。
カギ型に曲がった家とか、1Fにガレージがある家とか、1Fと2Fの大きさが違う家はどうしても耐震性が悪くなります。コンピューターシミュレーションで揺れ具合を確認すると、建物の曲がったところに負荷が集中してその部分から倒壊していく様子がわかります。
凸凹が少ない総二階の建物にするというのは検討を始めた段階で意識しました。
今でこそシンプルモダン系のデザイナーハウスは箱型の家が多いですが、少し前だと総二階で箱型の家は安っぽくてカッコ悪くバカにされるデザインでした。
さらにシンプルな総二階は建築費も安くなるというか、余分な費用がかからないというメリットもあります。
今ではどのハウスメーカーで建てても耐震等級は最高クラスの3を実現しています。実際は熊本地震のように繰り返し震度6〜7の揺れに襲われるような状況では建物に疲労が蓄積して、躯体の内部がダメージを受けて住み続けることができなくなります。
このあたりは進化した耐震金物や大手ハウスメーカー独自の躯体構造など、予算をつぎ込めばいくらでも頑丈な建物ができます。しかし現実は厳しい…
大地震1回で家が倒壊するかしないより、大きな揺れに繰り返し襲われても建物の構造に致命的なダメージが残らないようにしたいと考えました。
外観がカッコいい家より丈夫な家の形を優先したので、次の家は凸凹が最小で見た目はイマイチな?建物になります。
窓の配置やサイディングの貼り分けで少しでも見栄えが向上するようにしましたが…

不足する予算とのせめぎ合いで悩んだのが制振装置。
木造住宅用の制振ダンパーとしては油圧式やラバーを使ったものが多く、それぞれにメリットデメリットがあります。
そもそも木造軸組工法の家は構造がしなることで家の倒壊を防いでいるから制振装置は不要という意見もあります。
悩んだ結果、構造がシンプル、壁倍率2.6の耐力壁として壁量計算に加えられるなどの特徴があって、かつオイルやラバーといった経年劣化の要素がないWUTEC-SFという制振装置を入れることにしました。
今後避けることができない首都圏大地震には耐震と制振で安全を担保することにしました。