Softone Model8-300Bの真空管を変えてみたくて、見た目優先のメッシュプレート管を入手。



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300Bは高いのでヤフオクで。
左がModel8-300Bに標準付属の曙光300B-98です。入手しやすくて300Bとしては安価です。
右がヤフオクで落札したPSVANE 300B-N。ナス管でメッシュプレートの300Bです。



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ワクワクしながら真空管を挿し、電源を入れました。
ん? なんか片方だけやけにプレートが赤く焼けます。そのChのスピーカーから盛大なハムノイズも出ています。
メッシュプレートのパワー管を使うのが初めてで予備知識も皆無、フィラメントの赤熱が透けて見える姿にロマンを感じて惚れていたわけですが、どっちが正しい姿なのかこの瞬間は混乱して判断できません。
そうこうしているうちにアンプが焦げ臭くなり、煙が立ち上りだしました。
や、やばい! と思って電源を切りしばし放心。
その後、よせばいいのに左右の真空管を差し換えて再び電源を入れてしまいました。
当然というか、やっぱり片方の真空管が真っ赤になって焦げ臭いにおいが。
真っ赤にならない真空管からは普通に音が出ますが、真っ赤になる真空管からは音は出ません。
2本セットの1本が不良だと確信しました。
NCNRながら未使用新品最新LOTで輸入時に検品済という商品だったので、出品者に連絡したところ交換しますとの回答。
不良品を送り返す送料がもったいないと思いつつ発送し、数日後に交換品のマッチドペアが送られてきました。
ちょっぴり不安を抱きつつも届いた300B-Nを挿して電源を入れると、ブーンではなくバチバチバチという盛大なノイズとともに、1本だけプレートが真っ赤に! なんかこういうときって正常な判断ができなくなって、しばらくそのままにしてしまいました。そのうち真空管内部で火花が飛ぶ始末。。。
ああ、また不良品・・・
このまま取引きを続けても正常品が揃うまでずっと返品送料を負担し続けなければなりませんし、アンプの発煙が怖くなって取引き中止を申し入れました。



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Model8-300Bの基板を確認してみると、抵抗が焦げているところを発見。
不良真空管を左右挿し替えてしまったので、反対側Chの抵抗器もやはり焦げてました。
過大プレート電流が流れたようです。



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アンプはソフトンに点検修理をお願いし、先日修理されて戻ってきました。
燃えた抵抗以外にも、過大電流が流れた可能性がある抵抗も念のため交換されて安心です。
それ以外はとりあえず重大な事故にならずによかったよかった。



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標準の300Bに戻して試聴。
あいかわらずのいい音です。やっぱりいいです、Model8-300Bは。

問題の300B-Nは2回の返品後に落札代金を返金してもらいました。
アンプ修理代と合わせ返品送料も自腹で、無駄な出費になっただけのヤフオク球ころがしでした。
真贋も出所も不明の真空管ですから、手を出すのはリスクが高いってことです。