SUN AUDIO SV-2A3の設置と設定がすべて完了。



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グレー塗装のシャーシが昭和レトロを感じさせます。
その上に並んだ真空管とトランス。素敵すぎます。
最近はゴールドの金属脚が標準でつくようになったみたいです。チープな黒いゴム脚とは見た目の良さが違います。



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プリ管(電圧増幅管)は6SN7です。TUNG-SOL製(ロシア)です。



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整流管は5U4Gですが、私のキットには互換球の5U3Cが付属してきました。
メーカーはSVETLANA製(ロシア)です。



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そして出力管は女王2A3です。
SOVTEK製(ロシア)で、内部の電極構造など2A3というよりは300Bに近いものがあります。
残念なことにガラスの印刷の向きが揃っていません。SOVTEKの真空管はみんなバラバラですが、もっと残念なのは管内部の電極の向きまで左右で違っていることです。
真空管アンプは聴いて楽しみつつ、その姿を眺めて愛でるものですから、こういうところは日本人の感性からすると有り得ないところです。
ただSOVTEKの2A3は音質的に評価されていて、現行品で入手性も良くこのメーカーを選ぶ人も多いです。
総じてこれらロシア製の真空管は電極の構造が堅牢で見た目からして丈夫そうです。軍用に長く真空管を使っていた背景があるのかもしれません。
見た目の不揃いは残念ですがしばらくこのまま使いましょう。



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トランス類はタムラ製特注です。
ケース入りの大型トランスで、左から出力トランス2つ、電源チョーク、そして電源トランスです。
チョークの後ろに平滑用ブロックコンデンサが立っています。
2019年モデルからトランスケースが大きくなって角の丸みがなくなりました。ずいぶんカチッとした姿です。私はこの新型トランスの端正なスタイルがとっても気に入っています。

ラジオ少年だったころの愛読書「ラジオの製作」に2A3シングルアンプの製作記事が掲載されていました。その記事に夢中になり、女王2A3シングルアンプに憧れ、どうしても製作したかったのです。
しかし当時中学生だった私にはそんな高価な部品を購入することなどできません。
ただひたすらに1933年に米RCA社が開発した電蓄用の2A3という管の生い立ちと、シングルアンプ製作記事を何度も何度も繰り返し読んでいたものです。
苦節40年以上、やっと夢がかなったなという感想です。



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期待した蛍光は全く出ません。
SOVTEK 2A3はフィラメントの光もあまり漏れなくて、部屋を暗くしてもムーディーではないです。
でもこうしてぼんやり光る真空管を見ながら音楽を聴くのは至福の時です。
今回SV-2A3にした理由はそのスタイルの良さともう一つ、どうせなら徹底的に半導体を排除して完全な管球アンプを使ってみたかったからです。
性能重視なら高圧の整流には整流管よりダイオードでしょう。でもやはり真空管アンプの電源回路には真空管整流であるべきだと思ってます。見た目も含めて。
そしてフィラメント点火が2.5Vという低電圧の2A3はトランス巻線直結の交流点火です。
300Bだと5Vなので実用性(ハムノイズ)を考えるとDC点火せざるを得なく、多くの300Bアンプはフィラメント回路にダイオードを使用しています。
直熱三極管はAC点火してこそ本当の音だという謎の格言もありますから、心に憂いを残したくありません。
レギュレーション重視ならそもそも真空管なんて時代遅れなデバイスを使う必要はありません。
あえて雰囲気重視の真空管アンプを使うなら、徹底的に半導体デバイスを使わないところに拘りたかったのです。
そう、SV-2A3はパイロットランプもLEDではなくネオン管です。こんなところも非ソリッドステート。