NOBLE AUDIO FALCONはコーデックを切り替えてSBCとaptxを聴き比べると明らかに音質が違います。もしかしたらFALCONというより、WALKMAN NW-A105側の変化かもしれませんがそのあたりは不明です。
aptxは高域が刺激的で冴え感が増すのです。それはそれでいいはずなのですが、何かおかしい。
実はFALCONで初めて気づいたのではなく、SENNHEISER MOMENTUM TRUE WIRELESSでもaptxの高域再生限界を調べているときに気付きましたし、他にもBleutoothレシーバーでも高い周波数の音が歪む現象に気付いていました。
aptxが変というより、Bluetoothゆえの問題なのかと思って深く追及はしませんでしたが、FALCONでSBCとaptxを切り替えながら聴くと聴感上の音質がすごく変わるのが気になり、両者の違いを比較してみました。



SBC50Hz
今回はWALKMAN NW-A105からNT-505にBluetoothで接続し、NT-505のライン出力の波形を中華オシロで観測してみます。
まずはSBCの実力からです。
50Hzの正弦波再生。全く問題なくきれいな波形です。



SBC1KHz
SBC 1KHz時です。問題ありません。



SBC10KHz
SBC 10KHzです。量子化歪みらしき波形の乱れが少しずつ表れてきますが、再生音は正弦波らしい素直なキーンという高い音です。



SBC17KHz
SBC 17KHzです。
量子化歪みが顕著になってきてかなりいびつな波形です。
この周波数の音はもう私には聞こえません。



SBC20KHz
SBC 20KHz。かなりレベルが下がってしまいましたが音は出ています。
こう見ると、音が悪いといわれるSBCでも音楽再生には問題なく意外と実力は高いことがわかります。



aptx10KHz
で、問題のaptx 10KHzの波形。
こうみるとSBC 10KHzとほとんど同じです。
しかし再生音は全く違い、SBCが「キーン」に対してaptxは「ピギャー」なのです。
周波数を徐々に変えて調べると、aptxはおおむね7KHzを超えたあたりから正弦波らしい素直な音ではなく、「ビャー」とか「ジャー」とかいう擬音で表現したくなる音が再生音として出てくるのです。
明らかに音が違うのに波形的にはほぼ一緒。これはどういうことなのか全く分かりません。
とあるメディアの調査(https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1131796.html)でもaptxのテストは謎の結果(全域にノイズがかぶっている)が観測されていて、これが高域補間的な聴こえ方のトリックなのではないかと思ってしまいます。

高域に独特なクセを感じるaptxに対し、SBCは素直でシルキーに感じるのは事実で、どちらがいいかは好みになると思われます。
正弦波ではなく実際の音楽に関してぱっと聴きでの印象の良さは高域のエッジが立ったaptxですが、Bluetoothといえどもナチュラルに原音の良さを味わいたいならSBCのほうが良いかもしれません。



LDAC10KHz
参考までにBluetoothのコーデックとしては最高音質のLDACでも試してみます。
これは10KHz。量子化歪みも見られないとてもきれいな波形です。



LDAC20KHz
LDAC 20KHzです。少し歪みがあるような感じですがまだまだ余裕です。



LDAC30KHz
そしてLDAC 30KHzです。
SBCやaptxでは全く出力が出ない帯域でもこの通り。
もちろん可聴域(私が聞き取れる限界は13〜14KHzで、余談ですが左耳の方が高い周波数が聞こえやすいです)もピギャーではなく素直なモスキート音です。
やはりLDACはハイレゾ認定のBluetoothコーデックとしてその実力は確かなようです。