SV-2A3の出力管を交換してみました。



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RCA 2A3です。
2A3といえばRCAです。300BといえばWestern Electricみたいなもんです。
2A3アンプならRCA球を挿してこそなのです。
RCA 2A3でも初期のシングルプレートは数も少なく希少で、その音も別格といわれます。そもそも出回らないし稀に見つかってもおいそれと買えない価格になってしまいました。
私が入手したものはH型プレートでコストダウンが進んだ後期型です。



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フィラメントはマイカ上に橋渡しされた細い金属線に直接ひっかけられている簡素なタイプ。
それでもなかなかいいものには出会えません。
これは1950年製でロット番号も同一のペアです。未使用品とのことでしたが残念ながら元箱はないです。
69年間眠っていた貴重な2A3。正しい作法としては整流管を抜いてB電圧をかけずに、フィラメントだけ点火していたわりながら徐々に目覚めさせるべしといわれています。
が、私は躊躇せず挿し替えてパワーオン!
暖機もそこそこに、すぐ鳴らしてみました。
ああ、なんという清廉で暖かくそしてやさしくも澄んだ音なんでしょう。これが(後期型とはいえ)RCA 2A3の音なんですね。



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左がRCA 2A3で、右がSV-2A3キットに付属のSOVTEK 2A3です。
サイズがぜんぜん違います。現行球2A3として定評のあるSOVTEKはシングルプレートながら内部構造が300Bをスケールダウンした感じの作りで、2A3という感じはしません。
300Bと聴き比べれば2A3の音だと思っていたSOVTEK 2A3も、本家RCA 2A3と聴き比べれば明らかに300Bに近い重厚な音だったことに気付かされます。
これはこれで悪いわけではなく、どちらも捨てがたい味わい深い音色なのです。
2A3らしく低域から高域にわたってクセがなく澄み切ったクリアな音調は明らかにRCA 2A3でしょう。
一方で現行管のSOVTEK 2A3はスプリング懸架で4往復するフィラメントや電極の工作精度の高さなど、造りの良さはコストダウンされた後期RCA 2A3を上回っています。



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RCAビンテージ管で統一したSV-2A3です。
ロシア管も悪くないですが、やっぱり2A3ならRCAです。
そして整流管も電圧増幅管も全部RCAブランドで統一しました。
こだわったのはRCAでもロゴの統一です。ホワイト(シルバー?)レターで、RADIOTRON ELECTRON TUBEの3行があるタイプです。
珍しいわけではなく最も多くみられるものですが、揃えようとすると意外に苦労します。
最近は流通量も減ってきてますし、軒並み価格も高くなっています。
そうこうしてやっと全部揃えたんですが、アンプに挿すとこの通りロゴは正面を向かずにそっぽを向いてしまいます。
でも満足満足。



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お約束の2A3の蛍光撮影タイム。
マニュアル露光でISOや絞りやシャッタースピードを変えながら繰り返しトライ。
やっと見栄えのするブルーの蛍光を写すことができました。
肉眼では真っ暗な部屋でもブルーの蛍光は何も見えません。
300Bは部屋を暗くするだけで肉眼でもはっきり見えたんですけどね。
オレンジに輝く真空管、聴くだけではなく眺めても楽しめるのです。最高。