素晴らしいサウンド。

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あえてLotoo PAW Goldの不満点を指摘してきましたが、それらをすべて無視できるくらい、このプレーヤーの音は感動的です。
このクラスまでくれば良い悪いより好きか嫌いかで判断すべきレベルだと思います。
でも無駄に重くてごついわけではないと思いました。明らかに腰が据わった揺るぎのないサウンドは、ポータブル機として頭二つ以上抜きんでている感じです。
全域において、キレキレでパンパン、そしてキラキラでズンズンです。
誇張したところもなく素直でいながら力強いサウンドで、その差は誰でもすぐにわかるくらい。
使い勝手は悪いかもしれませんが、この音を知ってしまったら他のポータブルDAPには行けなくなると思います。
デジタルステージの優秀さもさることながら、オーディオ機器としてやはり重要なアナログ部とそれを支える強力な電源。ポータブル機器としてギリギリのところで最大限の物量を投じていることが奏功していると思います。
そして何よりDSDネイティブ再生。DSD128(5.6MHz)の音源をPCM変換することなく再生できます。
同じハイレゾでもPCMとDSDでは聞こえ方が違います。これからはDSD再生がハイレゾの一つのトレンドになると思いますので、本体だけでDSDネイティブ再生が可能なのはどうしても譲れない部分でした。
Dual DACではなく、Dual モノアンプでもなく、流行りのバランス出力も持たないため、アーキテクチャ上はライバル機に見劣りするかもしれません。でも違うアプローチもあるんだと再認識しました。
DACは旧BB社のハイエンドDAC PCM1792、出力ドライバーは高電流出力のTLME49600、そしてバッテリーは6000mAhの大容量なものをを内蔵しています。ハイインピーダンスのヘッドホンも十分にドライブできる強力なアナログ出力です。

小手先のマイナーチェンジをせず、メーカーとしてファームウェアアップデートをしながら長く育ててほしいと思います。
このクラスのプレーヤーを2年周期とかでモデルチェンジしたら、誰でも買うことに躊躇してしまいますからね。

とりあえずおしまい。