予約しなくても買えた日本限定のJH Audio TriFi
なかなかに個性的=クセのある音で、評価が難しい。

jftrifi20160920
有り体にいえば、箱出し直後のTriFiはドンシャリのシャリがないドンだけのイヤホン。
そんなイヤホンなのに、不思議と音の分離はよいという謎のキャラクターです。
これが不評で、発売とほぼ同時に中古がたくさん出回りました。速攻手放した人がいっぱいいたのですね。
しかしいくらなんでもこのサウンドキャラクターでメーカーも代理店もGoをかけるとは思えないのです。こういっちゃなんですが、恐らく10人が聴いたら10人が捨てたくなるでしょう。
そうなると、このイヤホンはエイジングしないとちゃんと鳴らないイヤホンなのでは?
過去にも箱出し直後がモコモコなのに数10時間エイジングするとまともになるイヤホンが結構ありました。ほとんど変化が感じられないイヤホンもあるのに、不思議です。
というわけで、先週から連休明けまで4日半、ぶっ通しで爆音気味にエイジングしてみました。
すると…
豹変しますね、音が。
JH Audio TriFiの基本的なキャラクターは変わりませんが、こもった感じのヌケの悪さはなくなります。相変わらず低音が支配的ですが、丸い低音がドシンと圧力のある低音に変化、そして中高音域が前に出てくるようになってます。
音場は広く雄大で、意外なことにクラシックのオーケストラを聴くと大ホールにいるかのような響きです。
作り手のジェリー・ハービーさんが(あの風貌で)クラシックを聴くとはとても思えませんけど、不思議とはまります。
最初は何だこれと思ったのは間違いありませんが、エイジング後のTriFiは個人的に手に入れて良かったなーと思えるイヤホンです。
箱出しして音に納得できずに投げ捨てる売っ払う前に、しばらく使ってからもう一度判断したほうがいいと思います。