beyerdynamic DT 1990 PROは想像以上に凄まじいモニターヘッドホンでした。
新しいモニターヘッドホンとはこうあるべきというサウンドで、キレ味とワイドレンジ感、音の分離の素晴らしさなど、まさに目から鱗の鮮烈なサウンドです。
この音を聞いたら、常識的な価格のヘッドホンやイヤホンは出番がなくなるくらいです。
このヘッドホンに付属する標準のケーブルは安っぽいものではなく、コネクタもそこそこ高品質なものが使われてます。
でもアンプ側プラグが3.5mmステレオミニジャックで、据え置きアンプで使うためには付属する6.3㎜変換アダプタを使うことになります。
この変換アダプタもしっかりしたもので接触不良などの心配は少ないものなのですが、そもそも「変換」するという時点でモヤモヤが残ります。
プロ用ヘッドホンなんだから6.3mm標準プラグでいいじゃんと思ってしまいます。


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そこでリケーブル。
ヘッドホン本体より高額なケーブルが多くある中、買ったのはオヤイデのHPSC-X63です。量販店価格で6000円台前半という手の出しやすい価格です。
アンプ側プラグは無電解ニッケルメッキが施された6.3㎜標準ステレオプラグ(P-240TSR)が使われています。
安価なのにプラグはかなり見栄えのするいいものが使われてます。
線材はオヤイデが誇る精密導体102 SSCが使われています。この電線はかつてオーディオ用高音質ケーブルとして高い評価を受けていた古河電工のPCOCCが製造中止になったあと、オヤイデが創り上げた精密導体です。
標準ケーブルはそんなに悪いものではないと思いますが、HPSC-X63に交換後は低音がぎゅっと引き締まり、中高域の響きと分解能がぐっと明瞭方向に変化しました。
重厚さは純正ケーブルのほうが優れていると思いますが、オヤイデHPSC-X63のほうがすっきりと晴れ上がったサウンドで、DT 1990 PROのパフォーマンスを一段と向上させます。
見た目もカッコよくて、音質向上も感じられ、満足感の高いヘッドホン用ケーブルです。