もはや誰も興味を示さないであろうiriver Astell&Kern AK300。
何故か今更入手しました。


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AKシリーズの第3世代として、AK380、AK320に続いて、最後に登場したAK300。発売は2016年6月です。
スペックと価格が合っていないボッタ価格高額マーケティング商品のAKプレイヤーですが、AK300は旭化成マイクロAK4490シングルDACとなり、カタログスペックが見劣りする費用対効果の低いDAPです。
新発売当時の価格はこれで13万円もしましたから、何が何でもAKシリーズが欲しいんだという人以外、これを買う意味がないと思います。ましてやその当時、AK70というラインナップまで登場して、お値段2倍以上のAK300はますますその存在価値が無意味に感じました。
そんなAK300、早くもモデル末期というか、例によってiriver Astell&Kernが第4世代の超ボッタ高級DAPのA&ultima SP1000を発売しましたので、今後第4世代のモデルが揃い次第、第3世代のAK3xxは順次ディスコンになっていくと思われます。
2017年8月現在、AK380は23万円台、AK320は14万円台まで値落ちしましたし、AK300は7.5万円という価格でそれぞれ在庫処分モードに入ったようです。
7.5万円でも十分高額だと思います。例えばFiio X5 3rd GenならAK4490 Dual DACでDSDネイティブ再生対応でアンプもハイパワーでMicroSDカードが2枚挿せて4.5万円で買えますから、AK300は明らかに価格に見合わないスペックです。


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それなのにあえてAK300を今更入手しました。
このところDAPは紆余曲折あり、サブ機のつもりで買ったONKYO DP-S1だけになっておりました。
ファームウェアも頻繁に更新されて操作性の難点も解消されつつありますし、なんといっても音の満足感が高かったです。しかしDP-S1はモノとしての作り込みが甘すぎて、持っていて気持ちが萎えるんですよね。
特にいけないのがグラグラで緩々のボリュームノブ。これはもう頻繁に触るパーツとしてはあり得ないでしょう。
ボディのほうも価格なりといえばそうですが、どことなく華奢な雰囲気を感じさせる触り心地で、毎日持ち歩くハードウェアとして残念ながら及第点はつけられませんでした。
ポータブルオーディオプレイヤーはコンパクトでなければいけないというのが私のひとつの結論なので、巨大で重い機種はアウト。
無難にFiio X5 3rd Genに買い換えようと思って試聴してみたのですが、それまでのFiioからは音が変わったとは言いつつやっぱり中華料理っぽいFiioサウンドなんです。
なんだろ、イヤホンや私との相性かもしれませんが、雰囲気で聴かせる音で解像感や分離感に乏しい感じに聞こえてしまいます。
どうしたもんだろうとあれこれ迷っても他にこれといったDAPが見つかりませんし、どちらかというと消極的な理由でAK300でいいやと選んでしまった感があります。


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そのAK300の音ですが、AKサウンドそのもの。
多くの人がこの音を評価しているんだと思います。もちろんAK380>AK320>AK300というヒエラルキーは確実に存在していると思いますし(実はAK380はちょこっと試聴した程度、AK320は触ったこともない)、音質も上位機種ほど優れているんだと思いますが、同時に比較試聴していないのでわかりません。
AK300はよく言って瑞々しく明るいAKサウンド。悪く言えば軽くてうっすいペラペラな音。
特にどこかを誇張したチューニングでなく、フラットサウンドだと思います。ソースが悪いと悪く聴こえ、良い録音は素直にいい音に聴こえるストレートなDAPです。
アンプは伝統的に弱いです。そもそもアンプステージの構成が公開されていないし人柱な調査報告も見当たらないのでよくわからないです。
試しにbeyerdynamic DT1990 PROを繋いでみると、フルボリュームでそこそこ実用的な音量は確保できているものの、きちんと駆動できていないのでDT1990 PROがまったく鳴ってくれません。こんな貧相な音のはずはないのですが、ちょっと残念な音です。
まあ大型モニターヘッドホンを直接鳴らすことを前提に設計されてはいないので仕方がありません。
やはり高感度のIEMを繋いで本領発揮という感じです。
上はUE18+proバランスで繋いでいます。この組み合わせなら十分に実用的ですし、特にドライブ力不足を感じることもなくUE18+proの音できちんと鳴っています。
AK380が登場した当時はこれでもポータブル機としては大型過ぎて使いにくいといわれたものですが、今こうして手にした感じはほぼ同寸同形状のAK300は大きさ重さもギリギリOKです。
ボディの質感はいうことない素晴らしいものですし、androidをベースにしたUIも使いやすいし、音はナチュラルでクセがなく満足感は高いものです。


msd256
KANNという異母兄弟みたいなモデルを除いてAKシリーズはメモリーカードが1枚しか挿せません。AK300は内蔵メモリが64GBしかありませんので、外部メモリ1枚となると容量的に心許ないです。
以前、AK70を購入した際にも200GBのmicroSDXCカードを用意しましたが、今回は思い切って256GBのmicroSDXCカードを入手。AK300が半島製なのでメモリーカードもサムスン製にしてみました。(苦笑)
256GBのmicroSDXCカードも安くなったとはいえ、まだまだ高額なので出費が嵩みます・・・
何はともあれ、モデル末期のAK300、けっこう気に入りました。