モノとしては気に入っているオリンパスPEN-Fですが、実は購入時から何とも説明しがたい違和感がありました。
シャッターボタンを押してシャッターが切れるまでのタイムラグがわずかに遅延しているとか、日中の明るい場所なのに作動音がまるでスローシャッターを切ったような感じになるとか、単写モードなのになぜが2連写になるとか、スリープからシャッター半押しで復帰する時間が我慢できないくらい遅いとか・・・
その発生率は50%前後という感じで、どうにも気持ちよく撮影を楽しめない状況にありました。
写真自体はちゃんと写っているので、何か私が勘違いしているのかなとか、設定がおかしいのかなとか、気のせいかなとか、とにかくモヤモヤした気持ちなのです。
スッキリしないままいろいろ試してみて、再現率は高いし私以外の家族に試させても再現するし、これはもうカメラがおかしいと確信しました。



penfshuuri
まずはオンラインサポートに連絡、あれを確認してこれを試してと、まあ想定通りの回答がありました。どれももちろん問題ありません。おかしな作動は変わらず発生します。
そしてオリンパスのサービスセンターに持ち込み、斯々然々で動作がおかしいと伝え、その場でも不具合を確認してもらいました。
問題ないですねとか、シャッターの押し方の問題ですねとか、仕様ですとか言われたらどうしようかと思いましたが杞憂でした。窓口の方も「これじゃあシャッターチャンスを逃してしまいますね」と理解してくれ、そのまま修理へ。
かくしてあずけたPEN-Fは超特急で修理完了となり、受け取ったカメラはまるで別物のように快適な作動となっていました。PENシリーズのフラッグシップ機なんだからやっぱりこうでなければいけません。
何がどう不良で何を修理したのか知りたいところですが、伝票には「修理致しました」だけの記載です。真実を知りたいんだーという気持ちはありますが、本来の快適な使い心地になったので納得です。
それと不具合にはならないと思いますが、箱出し時点で貼革がやけにベトついており、ネチャネチャ状態でホコリが付着して汚らしい状態になっていました。正面ダイヤル付近の貼革が浮き上がっていたりと、新品なのにこれはないよなぁと落胆していたのです。
この件もサービスセンターでついでに伝えておいたのですが、どうやらクリーニングだけでなく革が貼り替えられてきたみたいです。べたつきもなくなり浮き上がりもなく綺麗になっていました。
オリンパスPEN-Fは記念モデルの位置付けとか、PENシリーズのフラッグシップ機種ということになっていますが、MADE IN VIETNUMです。ベトナム製だから悪いとはいいませんが、日本人がこのカメラに期待する品質コントロールはもしかしたらできていないのかもしれません。
買ったばかりのカメラがいきなり不良(購入時点ですでにおかしかったが、不具合であると確信できずに2か月経過)なのは納得がいかないところではあります。
不幸なことですが、国内でしっかり修理とクオリティチェックされて返却されてきたほうがかえって安心かもしれません。
初期不良は工業製品である以上はやむなしとあきらめ、保証でしっかり修理してくれればいいと今は思ってます。