真空管の王様(300B)と女王様(2A3)。



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ソフトンModel8-300BとサンオーディオSV-2A3です。
アンプの設計がまるで違うので厳密な比較はできませんけど、音は世でいわれているとおりの傾向だと思います。
ものすごく端的に分けるとすると、300Bは重厚な音で、2A3は明瞭な音という感じ。
どっちも直熱三極管シングルアンプならではの高域の粒立ちと柔らかさの中に真空管らしい中低域の響きと厚みを感じさせるすっきりしたトーンです。
300Bが重さと圧力で聴かせるとすれば、2A3は清涼さと陰影で聴かせる音です。
パワー管としての人気は300Bが圧倒的に高いと思われますが、2A3に惚れこむ人がいるのもわかる気がしました。
どっちを選ぶか悩ましいです。
好きな音という意味で300Bのキャラクターがあっていると思います。ソフトンModel8-300Bは2段目がFETのハイブリッドな3段直結回路で定量的なスペックの実力も相当なものがありますので、古臭いだけでない近代的な音です。
2A3は出力も少ないですし、管の見た目の違い通り300Bより一回りほっそりした音で、その分バランスに優れている感じ。そして全域で独特な響き感があってこれが心地いいのです。SV-2A3はコンデンサ結合のまったく奇をてらっていない定石どおりの3段増幅回路です。
どちらも捨てがたいアンプですが、「キットを自作した」という点でSV-2A3に対する思い入れが今は強いです。
暫くはSV-2A3をメインに据えていろいろ聴き込んでみたいと思います。