デスクトップオーディオ周りをあれこれ考えていたらもっと接続をシンプルにしたくなって、ラインセレクターパッシブボリュームを一つにまとめることに思い至りました。
いわゆるパッシブプリというジャンルになるでしょうか。
汎用性はなくなるけど自分の環境に最適化できそうです。



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自作します。
秋葉原とamazonでパーツ購入。



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穴あけ完了!
筐体はタカチのアルミケース。ヤワですけど自分で加工するには技量と根気的にこのアルミケースが限界・・・
ここにパーツを取り付けて配線作業を・・・
・・・っとここで痛恨のミス!
穴をあけるのに夢中でケースの天地方向を見誤りました。穴の位置が左右逆になってしまいます。
このまま作っちゃおうかと思いましたが内部配線もクロスしてしまうし、気持ち悪いので同じケースを再度購入しました。




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今度は慎重に確認しながら加工。
そしてスイッチやボリュームの位置を再検討してレイアウトを変えました。
さらにトグルスイッチも最初に買った小さいものから日本開閉器工業製のS-116に変更しました。
小型といいつつ大きいスイッチだけど作動が確実で接点の信頼性が高いです。日本の老舗スイッチメーカー製で高品質なのです。
このスイッチはブランコ式の接点構造なのでレバーを倒す方向と導通する端子方向が一致していて配線がすっきり分かりやすかったりします。
音質に影響するボリュームはアルプスのミニデテントRK27 100KAを入れました。
ラインレベル減衰用の抵抗はラグ板で容易に交換可能な構造にしました。
後々ゲインの調整や気に入った抵抗に付け替えることも簡単にできます。
今回はリケノームRMGの240KΩを搭載。



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完成です。
自作アンプ台の下の器材を重ねてギリギリ納まるよう計算して目いっぱいスリムなサイズです。




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リアパネル。
はっ! この写真で気付いたけど、RCAジャックの色はR赤でL白にすべきところ、L黒になってる! 間違えて黒を買ってしまったようです。
できあがったものは1イン2アウトのラインセレクターで、インにはTopping D50のRCA出力をつなぎ、アウト1にSV-2A3、アウト2にソフトンModel9をそれぞれつなぎます。
アウト1だけー15.5dBのアッテネーターが効きます。これは入力感度が高いSV-2A3のラインレベルを最適化するために必要なのですが、今回はー20dBではなくー15.5dBにしました。
古いCDはピークがー6dBで録音されたものが結構あって、こういうCDからリッピングした音源を聴くと
ギリギリのゲインに設定したアッテネーターだとSV-2A3の最大出力に達しないんですよね。



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D50の0dB出力(1.92V)時に、自作パッシブアッテネーターセレクターのボリューム最大でアウト1の出力は0.32Vです。概ね計算通り。



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HEOS Linkの下に設置。ギリギリで収まります。
このパッシブアッテネーターセレクターに変えて、とてもすっきり見通しのいい音になった気がします。RCAプラグジャックの接続が2か所減ってシンプルになった効果なのかもしれません。
作りはチープですが使い勝手も音質も満足です。



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写真だといい感じに見える脚は質感最低な手持ちのプラ脚をつけてましたがどうしても納得できず、 後日タカチのアルミ脚に付け替えました。
とってもいいです。タカチのアルミインシュレーターフット。高いけど・・・