SV-2A3の初段/ドライブ管の6SN7を交換してみました。



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RCA 6SN7GTです。 
1954年製と1955年製でペアを組まれたもの。購入したショップによればNOS(New Old Stock=未使用の長期在庫品)ということですが元箱はありません。



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左がSV-2A3キットに付属のTUNG-SOL 6SN7GTB、右がビンテージのRCA 6SN7GTです。
けっこうサイズが違う・・・
厳密には「GTB」と「GT」では最大定格が異なり、GT→GTBは差し換え可能、GTB→GT(GTAも)は要確認です。
SV-2A3はそもそもGTBの最大定格いっぱいの設計ではなく、そのまま差し換えて何の問題もありません。



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電極の向きもロゴの位置もバラバラ・・・
RCA  6SN7GTの音は見かけによらずシャープで響きがよく、腰の据わったしっかりした印象です。
TUNG-SOL 6SN7GTBは現行真空管では一番の評価もある優れた真空管なので、ビンテージのRCA管に替えたからといって音質が向上するということはありません。
比較すると少しだけ重々しいTUNG-SOL 6SN7GTBと、中高域にかけて独特な響きがあるRCA 6SN7GTという気がします。
弦楽器関係はRCA 6SN7GTのほうが艶っぽく聴かせてくれる音です。
パンチ力が感じられるのはTUNG-SOL  6SN7GTBだと思いますので、音に関しては完全に好みて選べばいいと思います。
内部電極の構造や作り込みはTUNG-SOL  6SN7GTBの方が精巧かつ剛性がありそうな作りで見た目はとても良くできています。