迷走するポータブルオーディオ環境。
SONYのストリーミングWALKMAN NW-A105を使ってみたものの、バッテリー消費の激しさから毎日の通勤で使うにはやや難があるのに加えて、Amazon musicアプリを使って再生するときのもっさり起動にストレスたまりまくりでした。
音そのものは気に入っていますから我慢しつつ毎日過ごしてAmazon music HDの無料期間中にハイレゾ配信の良さは十分に感じられました。
毎月CDを買ったりダウンロードでアルバムを購入することを考えればハイレゾ聴き放題の費用対効果は納得できると思いましたので年間契約で継続したのです。
そして日常の音楽はほぼすべてAmazon music HDのストリーミング再生で楽しむ方法にシフトしました。
現在入手可能なDAPはストリーミング対応とはいってもWi-Fiネットワークが必要です。自宅では問題ないものの、外で楽しむには事前に自宅でダウンロードしておくしかありません。
これじゃあストリーミングサービスの良さ、楽しさが半減してしまいます。
モバイルネットワークにつながっていつでもどこでもストリーミングが楽しめるDAPが登場するまで、その環境を用意するにはスマホを使うしかないのです。(テザリングやモバイルWi-Fiを使うというのもまどろっこしい)
しかしスマホでハイレゾ音源をネイティブ再生で楽しむには外付けのDACが必要になります。
スマホにDACやポタアンを2階、3階重ねるような廃人仕様は私には無理です。
できるだけシンプルで常人スタイルでハイレゾ再生環境を整えるとしたら、小型のDACアンプを使うしかないと思います。



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そこでIKKO Zerda ITM03。私はiPhoneユーザなのでLightningモデルです。
今月15日に発売になった新製品です。
DACチップにはCirrus Logic CS43198を採用し、ケーブル部分はMonster Cable監修の高品位なものが使われています(ってここデジタルだけど)。
600Ωのヘッドホンもドライブ可能なZerda ITM03はこの手の小型ポタアンとしては強力なアンプを内蔵しています。(ホント?)



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iPhoneに保存したPCM192KHzの音源は問題なくビットパーフェクト再生可能でした。



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同じくDSD音源はなぜかDoPで出力すると爆音ノイズになってしまいます。仕様的にはDoP対応のはずなんですが。
iPhoneとNePlayerアプリを使う限り、DSDは全てのビットレートでPCM変換しか再生できませんでした。DSD11.2MHzはPCM352.8KHzに変換再生となりました。



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本命Amazon music HDのストリーミングでULTRA HDの音楽を再生してみます。



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問題なく24bit 192KHzで再生できました。

Zerda ITM03の音質ですが、スマホ単体と比較したら大幅に良い音で楽しめます。
じゃあ専用DAP並みかといわれたら残念ながらそのレベルにはとても達していません。
そりゃあそうでしょうね。電源はスマホからのバスパワーだし、軽量小型のサイズに音質に効くパーツを物量投入できませんし。
でも通勤で使うDAPとイヤホンに多額の設備投資をすることから卒業しましたから、最低限の納得音質は得られています。単体DAPと比較試聴しない限り…

ひとまず目的は果たせたものの、小型とはいえスマホから異物がぶら下がるのはやっぱり邪魔くさいです。
特にスマホは通勤中ずっと使ってますし、モバイルsuicaなので駅の改札機にスマホをかざさなければならなりません。これはこれでとてもストレス。
何となくこの使い方をすぐ諦める自分がすでに予想されます。