ヴィンテージウォッチとかアンティークウォッチとかいわれる古ーい腕時計。
なんか急に興味がわいてその後急速に醒めた気がしたんです。



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醒めた気がしたのですがあきらめきれなくて入手しました。
キングセイコー ファーストのSSモデルで、初期のラグが細い14型です。
リスキーなオークションではなく、ちゃんと保証もついて商品の状態が確かなアンティークウォッチ専門店を探したりしましたが、古いものが基本的に苦手な私は見れば見るほど些細なことが気になってしまい、なかなか決断できません。
バースイヤーウォッチ(同い年の時計)にこだわって探すとますますコンディションと条件にマッチするものは見つかりません。
結局古いものを買うにはリスキーなヤフオクに戻りました。
不鮮明な写真と出品者の淡白な商品説明で判断するしかありません。
せめて時計の内部が確認できないか入札前に出品者に質問しましたが、裏蓋は開けられないしシリアル番号はわからないとの回答でした。
決して安い即決価格ではなかったものを一か八かで落札しました。
かくして届いたこの時計、少なくとも外観状態はかなり良くて、写真と現物の差異に落胆するようなこともありませんでした。



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14K張りモデルの裏蓋マークは盾のメダリオンですが、SSモデルのほうは刻印です。
SSモデルの刻印は薄くなってしまっている個体が多いようです。私が入手したものも薄くなってはいますがしっかりディテールは残っています。
この時代の高級機は金張りケースが多くて、キングセイコーファーストに関しては100μmという極厚の14K張りケースです。
私が入手したSSモデルは希少といわれている割には結構見かけることが多いです。
金メッキとは明らかに異なり、金無垢に似た質感が楽しめる金張りモデルもクラシカルでよかったんですけど、金張りケースの素材って真鍮なんですよね。時計のケースが真鍮製ってあんまりうれしくないです。
事実、金張りケースで使用状態や保存状態の悪かったものは緑青を吹いてるものがありますし、そもそも真鍮っていまじゃ腕時計ケースに使わないものです。
その点、ステンレスケースは組成こそ改良されているかもしれないものの今でも腕時計に使われる金属ですし、ポリッシュで新品同様によみがえらせることもできます。
最優先条件ではないけど、金張りケースよりSSケースのキングセイコーファーストがよかったのです。

※キングセイコーファーストねたが当分続く。