グランドセイコーファーストのムーブメント確認です。



R0002003
Cal.3180に錆はなく、キズも少なくきれいです。
過去のメンテナンスで雑に扱われれて小傷がついた機械が多いので、まずは一安心。
直径の半分近くある大きなテンプが5振動(18000振動)で時を刻むのを見ているだけで癒されます。
8振動や6振動とは違うテンポです。チッ、チッ、チッ、チッ、チッとゆったりしたリズムは古時計ならではの味わいです。
タイムグラファーの測定で歩度は+20秒/日前後で姿勢差も少ないです。古くなってもクロノメーター級を誇った高精度ムーブメントはいまも貫禄十分です。



R0002002
シリアル番号から1962年(昭和37年)10月製造の個体です。
グランドセイコーファーストは1960年12月からセカンドモデルが登場する1964年まで販売されたとのことです。(製造年は1960年~1963年)
本当は私の誕生年と同じ製造年モデルが欲しかったんですが、これは1つ年上の時計です。それでもほぼ同い年ということで、自分の人生とオーバーラップするこの時計の60年近い半生に思いを馳せるのです。