古時計熱はグランドセイコーファーストで完治しました。
グランドセイコーファーストよりレアで、国産ヴィンテージウォッチ市場の相場がもっと高いモデルはいくつもあります。
そういう機種とは違ってある程度の数はあるけど、何か特別な存在。こいつはいわゆる「アガリ時計」です。



R0002281
美しく完成されたデザインです。
風防やダイヤル面のロゴやインデックス、針の表面が光を反射して輝くアングルからこの時計を眺めるのは至福のひと時です。
ゴチャゴチャしたデザインと、ダイヤルやケースに新素材を採用してやたらとカラーを盛るようになったここ最近の新しい時計はどうしても受け入れられません。
時計はいつの時代もシンプルなものが好きなのです。
最新モデルはそのうち旧型になるけど、初代モデルはずっと初代モデルです。
「初代」の称号は一生変わることがない特別な存在です。



R0001926
35mm径のケースは現代の紳士用腕時計としてはかなり小さいのですが、ベゼルが狭くダイヤルが伸びやかなこともあり、腕に乗せた時に全く小さく感じません。むしろ最高のバランス感としっかり存在感のあるサイズです。




IMG_4561
古時計の魅力の一つがケースがスリムなことです。機械式時計でこのくらい薄い時計は国産だとあまりありません。
付け心地は最高に良く、シャツの袖口に引っかかることなくとてもスマート。
どちらかといえばフォーマルな腕時計ですが、アンティーク時計はそのまま週末カジュアルに合わせてもお洒落のひとつとして使えるアイテムです。
取扱いには少し配慮が必要だけど、私にとって初代グランドセイコーの所有感は最高なのです。