先日衝動買いし、イヤピース合わせに苦労して何とか使える状態になったSHURE AONIC 215 TRUE WIRELESSの音です。



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その音を聞いた瞬間に思わず漏れた感想、「あぁ、やっちまった・・・」。
なんだか猛烈にチープな音質です。とにかくレンジ感に乏しく艶もなく。
SHURE AONIC 215 TRUE WIRELESSのイヤホン本体はSE215SPEと同一です。
SE215SPEは2012年に発売になり今でも現行商品で常にトップセールスの常連になってる超ロングセラー商品です。
そもそも音が悪ければこんなに長くトップセールスの常連になるはずがありません。好みの差はあっても悪いはずはないのです。
私の耳がポンコツなんだと思ったほうが間違いありません。
そう思ってイヤホンのフィッティングを執拗に調整すると、何とかまともと思える音になりました。
どうやらベターだと思って選んだイヤピースでもきちんと装着できていないようなのです。
かなりグリグリと押し込みながら微妙に角度を変えてベスポジを探ってやっと聴ける音になる感じなのです。
完全ワイヤレスアダプターRMCE-TW1はたぶん問題なく、首都圏の通勤電車の改札付近でたまに通信が切れるくらいでほぼ安定しています。
問題はやはり私の耳に合わないイヤホン本体SE215です。
昨今のイヤホンとしては小さくて誰の耳にも合いそうな感じなのですが、耳が大きめな私には逆に合いません。初日に30分ほどで耳甲介と呼ばれる部分に痛みが出てしまい使い続けることができませんでした。
きちんと耳に装着するためにはグリグリと奥まで押し込まなければだめで、そのためイヤホン本体が強く耳甲介の周辺に当たってじわじわ痛みが出るみたいです。
帰宅して自室で冷静に試聴だけしてみました。軽く指でイヤホンを押えていれば耳孔にきちんと密閉します。その状態で低域から高域までまずまず素直に鳴っていることは確認しました。
しかしこの音は何ともレトロな音質に感じます。
ここ数年の間に登場したイヤホンは、ずっしりした低域に下支えされた量感のあるサウンドを鳴らすものが主流です。それに比較してAONIC 215は何ともこざっぱりとした音で、量感はなく際立った解像感があるわけでもありません。モニター調だといわれたらそうなのかもしれませんが、SE215が登場した2011年頃ならともかく、いまこの音を買う意義はあるのかなぁと思わざるを得ないです。
SE215SPE単体の価格ならまあそれでも理解はできます。SHURE AONIC 215 TRUE WIRELESSという商品になると、完全ワイヤレスイヤホンの中では高額商品レンジにありますので、正直これを選ぶ理由はないんじゃないかと思ってしまいます。(SHUREファンからバッシングされそう)
完全ワイヤレスアダプターRMCE-TW1にSE845を組み合わせたらまた違う感想なのかもしれません。
よく考えたら私自身がずっとSHUREイヤホン(ヘッドホンも)の音が好みでないということが大きいんですよね。
SHURE SE215シリーズは約10年前から変わらず販売されている超ロングセラーですから、私の好みに合わないだけで一般的にはいいイヤホンなんでしょう。


いいお値段のイヤホンなので、多少気に入らなくてもしばらく使うかと思いつつ、やっぱりこれを毎日のお供にする気持ちにはなれません。
購入した翌日にヤフオクで手放しました。大損です(T . T)