わざわざレトロなミリボルトメーターを買った理由は、ハム対策のために改造した真空管アンプSV-2A3のハムノイズをちゃんと計りたかったからです。
オシロのMeasure機能で電圧実効値表示ができるので、わざわざミリバルを使わなくてもいいと思っていたけど、ハムノイズ値はデジタルオシロのメジャー機能では正確に表示できない(ミリバルで計るのが正しい)ようです。
ということで古いけど十分な精度が出ているリーダー電子LMV-181Aで計ってみます。



標準-L2
キット付属のロシア球で左CHは約0.33mV(1mVレンジ)です。



標準 -R2
キット付属のロシア球で右CHは0.25mV(1mVレンジ)です。
素晴らしい!
直熱3極管、AC点火、無帰還の2A3シングルアンプでこのハムノイズレベルはいうことがありません。
実際、スピーカーに耳をくっつけるくらい近づけてもハムはほぼ聞こえないです。



EML-L2
エミッションラボ球で左CHは1.0mV(3mVレンジ)です。



EML-R2
エミッションラボ球で右CHは1.2mV(3mVレンジ)です。
エミッションラボ球はロシア球よりハムノイズが出やすいのは確かです。
それでも1mVちょっとまで下げることができましたから、十分です。
スピーカーに耳を使づけるとかすかなハムノイズが残っているのがわかりますが、デスクトップのニアフィールドリスニングポイントでは何も聞こえません。



アンプオフ時
参考までに、ミリバルをアンプのスピーカー端子のダミーロードにつないだまま、アンプのスイッチを切っても0.12mVくらいの電圧があります。
プローブの先端をショートさせるときっちり0mVになりますので、現実にアンプの端子にはいろんな誘導ノイズが見えてるということなんだろうと思います。

ハムノイズ対策で手間暇かけて改造したSV-2A3の残留ハムノイズ値を実測して私の気持ちもノイズレスです。