TRX-P300Sの楽しいポイントはまだあります。



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トップパネルに備わるアナログメーターと2つのスイッチ。
300Bの外側にある穴はドライバーを差し込んで回すバイアス調整用の可変抵抗器です。



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アナログメーターは300Bのプレート電流を監視するバイアスメーターです。
メーターの左側にあるスイッチを倒したほう(上がV1=左、下がV2=右)の300Bのプレート電流の様子を表示するようになっています。
3つならぶ黒点の真ん中に指針がくるよう、ドライバーで可変抵抗器を回して調整します。
説明書にはバイアスメーターが何を示しているのかについての言及はありません。カソード側で300BのIpを監視してると思われますけど、真ん中の黒点が何mAなのかはわからないです。
スイッチは指を離すと中央に戻るモーメンタリー式で、常時監視するためのものではありません。必要な時だけ操作するものです。
真空管を交換したときには必ず調整が必要です。また経時変化による300Bの劣化によっても変化するので、定期的に確認する方が安心です。
手動で調整するということは、そう、TRX-P300Sは自己バイアスではなく固定バイアス方式の回路だということです。
いまは調整不要で安全な自己バイアスで設計するほうが多いと思われます。あえて固定バイアス方式を採用するのはある種のこだわりかもしれません。
どっちが優れているかということはないと思っていますが、固定バイアスということは300Bのカソードに電解コンデンサがないということですから、音質的には素直な方向になる可能性が高いです。



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右側のスイッチは負帰還を切り替えるスイッチです。
静特性が優れる負帰還ありか、アンプの素の実力がそのまま出る無帰還か、聴き比べが気軽にできます。
負帰還量については説明がありません。おそらくわずかな量のようです。
音は確実に変わります。
よく言われる通り、無帰還の音が生々しくダイナミックです。負帰還をかけると出音がこじんまりとおとなしくまとまってしまいます。
私は常時オフ(無帰還)で使います。