モデルチェンジすることを知らずに昨年購入したアークテリクス アルファSVジャケット 2019-2020年モデル。



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かっこいいですね。

山ノボラーなら誰もがご存じでしょうけど、一般市民にはアルファSVジャケットのような「ハードシェル」が何なのかは知られていないと思います。
その名の通り、硬い殻の上着です。はっきり言ってしまえば「カッパ」です。
ハードシェルはとても高いです。中でもアルファSVジャケットはアークテリクスのアルパインシリーズの最強ハードシェルで、お値段110,000円もします。カッパの上着だけが110,000円って!?
それは過酷なコンディションで生き残るために最高のテクノロジーが盛り込まれた最強のアウターウェアだから…
それは間違いないです。


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今は中華製造になってしまった日本向けのアルファSVジャケットですが、これはMADE IN CANADAの最終モデルです。
このことが今となっては自己満足につながっているわけで、結果としてはしみじみ良かったなと思っているわけです。
アークテリクスは典型的な欧米サイズ展開ですから、アジア人にはデカいです。
日本サイズだとLサイズを着る私は、アークテリクスならMサイズを選びます。
ハードシェルは下にミッドレイヤーを着た上に重ねる上着なので、さらに余裕があるサイズです。
私は街着メインで着ることを前提にサイズ選びに迷い、何度も試着の末にSサイズにしました。
SサイズのアルファSVジャケットでも、下にはアトムLTジャケットを着込むことができます。



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ハードシェルに防寒性は皆無です。
真冬に着るからアルファSV買うっていう人がいますが意味ないです。ハードシェルはSLでもLTでもARでもSVでも防寒性に関してはみんな同じ(ありません)。
防寒ならベースレイヤーとミッドレイヤーで確保です。



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ゴアテックス製だから蒸れなくて快適?
そんなことはありません。ハードシェルの内側はガッツリ蒸れます。そりゃあ透湿性ゼロのビニールカッパやゴムカッパと比較したら圧倒的に蒸れませんけど、ハードシェルを着て汗をかいたら内側はびっしょりです。
雨雪以外で汗をかくくらいの行動量ならハードシェルは着ません。
雨天でハードシェルを着て汗だくの運動量だと内側は雨に濡れたのと同じくらいずぶ濡れになります。
通常登山では運用が難しいウェアなんですが、雨風から体を守るには必須です。
正直、本格登山をしない私にハードシェルジャケットなど無用の長物なのはわかってます。
でも欲しくなります。
日本だと真冬に北アルプスにガチ登山する用のアルファSVジャケット、私は街着として着る機会しかないんです…