デスクトップに置いたKEF LS50 Wireless IIの仰角を微調整してみます。



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スピーカースタンドにはISO ACOUSTICS ISO-155を使用しています。
このスタンドには俯仰角調整用のアダプターが2種類付属していて、リスニングポイントにあわせて角度を調整できるようになってます。
あまり深く考えず前に高いアダプター、後ろに低いアダプターを取付けてやや上向きでセットしていました。



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今回は仰角を増やすため、後ろのアダプターを外してみました。
こうしてみるとわずかな差ですが。



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目の前のスピーカーは明らかに上向き角度が増してちょうど私の頭に正立する感じになりました。
わずかに生じていた低域の濁りが改善し、全体的にヌケ感が増したように感じます。



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聴感上の違いは明らかに感じられるので、スピーカーからスイープ信号を再生させ、角度調整の前後でf特に差があるかなと思ったら有意差はみられませんでした。(赤いバーは環境ノイズです)
スペクトルではそれほど目立っていませんが、私の狭い自室では125Hz辺りでかなり顕著な共鳴があります。
スイープ信号を再生すると実際の聞こえ方としては60~300Hzの範囲で感じる音圧にはかなりの波打ちがあります。
この音圧の波打ち感は仰角調整でわずかながらも改善しました。仰角を増やしたことで背面の壁とバスレフダクトが正立しなくなりますし、デスク前縁の影響も減る方向で、定在波の生じ方にも変化があるんだと思います。
部屋の低域の癖がわずかに減ったことで音楽としてはこざっぱりとしてドライな音になったように感じなくもありません。低域の癖を含めて良くも悪くもダイナミックな音に聞こえていた要素があったわけです。

オーディオシステムをKEF LS50 Wireless IIにしたことで、あれこれいじったり測定したりする趣味がなくなり、今まで気にもしていなかったこんな些細なことくらいしかやることがないのです。
それだけ心が平穏でいられるわけです。