グランドセイコーファーストのオーバーホールが完了しました。



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昨年の12月16日に東京丸の内にあるセイコーお客様相談室に直接持ち込んで、1月30日に完了の連絡がありました。年末年始をはさんでいるし、メンテナンス期間はもっとかかるかと思ったけど意外に早かったです。
私の初代グランドセイコーは1962年製なので、61年の歳月を経たアンティークウォッチです。
グランドセイコーは修理期間の制限がなく、きちんと正規のメンテナンスを受けることができるんです。(状態によっては修理不能ということはあり得ます)
今回のコンプリートサービス費用は68200円でした。決して安い金額ではありませんけど、十分に納得してます。



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窓口の方に「素晴らしいコンディションですね」と褒めらました。
ええ、私もそう思ってます。
ケースの状態は美品レベル、リューズや風防など外装部品はおそらくオリジナルです。そしてシミやソバカスが生じてしまっていることが多いダイヤルはほぼ美肌状態です。
ここまできれいな個体のグランドセイコーファーストはなかなか見つかりませんから。
コンプリートサービス後の時計は、ライトポリッシュされて外観もリフレッシュ。
なんかリューズの引き出しが硬くなり、巻き上げ操作感が重くなったような気がします。
機械内部のオシドリやカンヌキ周りの部品、ゼンマイは交換されていないから気のせいだと思いますけど。



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私のグランドセイコーファーストは実用精度が60年前の手巻きのロービート腕時計とは思えないくらい優れていました。
最新のグランドセイコーにもかかわらず実用精度に不満があり、同じ日に点検調整に出した白樺モデルより日差が優れていたくらいです。
今回はメンテナンス前より歩度が進み方向に調整されて戻ってきました。
アンティーク時計ということもありますので精度に関しては必要以上にこだわってません。これで十分です。
何はともあれ、セイコーで正規のメンテナンスをうけたことで古い時計の状態がわかり、メーカーのお墨付きも得られたことになりますからますます愛着が増します。
使用頻度は決して高くない腕時計ですが、私にとってはとても大切な時計です。
この先も長く愛用できると思います。