私の足には合わなすぎてまともにバイクの運転ができないガエルネ フーガを何とかする記録です。



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新品履き下ろしでツーリングとハイキング登山から帰宅し、ホコリまみれのフーガをメンテナンスした状態です。
あちこち当たって足が痛むし、靴擦れで水ぶくれができるしとてもじゃないですけど履いていられません。
硬い革靴を根性で履きながら長い時間かけて足に馴染ませるなんて今の私にはできません。
というわけで強硬手段をとります。



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シューズストレッチャー投入!
特に痛い母指球周りや小指のあたりにダボを付けて拡張します。
ストレッチャーで伸ばし過ぎたら元には戻せませんし、無理に広げ過ぎると靴が壊れることもあります。
しかし分厚いハードレザーでカチコチなノルヴェイジャン製法のフーガ、こんな男女兼用の華奢なストレッチャーごときでは効果が限定的です。ストレッチャーの限界まで全力で広げて大丈夫です。



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1日ごとにダボの位置を変えながら何度か拡張します。
ビビらず力いっぱいストレッチします。
1週間ストレッチャーを入れていました。
この間、革が少しでも柔らかくなるよう数回オイルメンテナンスも繰り返しました。
(普通はやりすぎっていうくらい・・・)



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足が当たるのにも関わらず抑えがきかない緩いラストなので、中底のレザーに足が前後に動いている痕跡があります。
フーガは触った感じ中底がかなりハードです。ノルウエイジャン製法のフーガに中物は入っていないのかなと思いましたが、JAPEXがこのブーツのカットモデルを動画で公開しており、それを見ると中底の下に中物(コルクなどのクッション)が入っていました。
グッドイヤーウェルト製法など中物が入っている靴は履いているうちに中物のコルクが足のカタチに沈み込んで絶妙なフィット感が得られるのです。
しかしこのフーガに経年変化で味わいが出て私の足になじむのは、私がバイクに乗れなくなるくらい先の話になりそうです。



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中底が馴染む前にインソールを入れてしまうと、自分の足に靴が馴染んでくる醍醐味は味わえません。
しかし老人ライダーには残された時間が少なくそんな悠長なことをいっていられないので、少しでも足の抑えがきくようにインソールを入れてみます。
今回入れたのはとても気に入っているスペンコインソールです。ご存じホワイツが推奨している素晴らしく快適なインソールです。
余談ですけど、ステッチダウン製法のホワイツには中物(クッション材)が入っていませんので、履きならしても中底は沈み込みません。ずっと平らなままですから履き味の好みに合わせて新品からインソールを入れて履いてもいいです。



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スペンコインソールは以前とサイズが変わったみたい。
ホワイツ・セミドレスに入れたものと同じサイズを買ったら小さすぎてダメでした。
今回はLサイズがカットせずそのままぴったり入りました。



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こうして対策したフーガを履いて2回目のツーリング。
シューズストレッチャーの効果で足が当たる痛みはほとんど解消しました。
インソールを入れた効果で、シューレースをきつく締め込めば僅かながらに甲のおさえが利くようになり、前後に足が動いてしまう程度が減りました。
でも完全にフィットしているわけではないです。購入時の試し履きで、つま先の適切な捨て寸が確保できるサイズを選べなかったこともあって、足が前に動くとすぐにつま先が靴の先端に当たってしまい、徐々に痛みが出ます。
とりあえずバイクの運転には支障がないくらいにはなりましたが、快適に歩き回れるわけではないです。
もともとフーガのラストが私にまったく合っていないので、残念ながら長く履き込んだところで自分の足の一部になるようなブーツには育たないと思われます。



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2回目のツーリング後に、またオイルを入れて磨きました。
アッパーには少しだけシワが入り始めていますけど、柔らかくなってきたという感じはないです。



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シャフトもこの程度です。
もっともっとクッタリするくらいにならないとね。

既成靴は調整するにも限界があり、やれることは少ないです。
次は甲の部分にサイズ調整用のパッドを入れてみるかなぁ。